上げるにあたって、もっとも大切なことは、何も技術的なあれこれではない。冒頭にお話したように、技術的なことは専門家にまかせておけばよい。
それよりもむしろ、あなたはいったいウェブサイトを立ち上げて、それを使ってどのようなメッセージを世界に送ろうとしているのかということを、明確にしておく必要があるのである。
インターネットでのビジネスを考えるなら、本当に最初の段階から、ビジネスを主体にしたインターネットの使い方を考えるべきである。
ビジネスの目的を考慮し、インターネットによって何をしたいのかを、ビジネスをベースにしてしっかり考えておくこと。それらがしっかり決まってから、はじめてウェブサイトをデザインし、それをビジネスの目標にかなった形でメインテナンスしていかなければならないのである。
実際、近頃ではまったくビジネスを無視したサイトが増えている。
サイトでのイメージばかりを考えるあまり、かえってそこからメッセージが伝わってこないようなウェブサイトがあちこちにある。
そうしたウェブの持主は、皆がやっているから、自分たちもやらなくては、といった安易な思いつきでウェブを作っているのかもしれない。
企業のウェブを開けてみても、ただ社長の顔写真や挨拶を載せたり、工場の風景を載せたりしているだけのサイトがあったりする。そうしたサイトからは、何のメッセージも伝わってこない。
ウェブサイトを作る上で、もっとも大切なことは、あなたがどのようなビジネスをしているのかというメッセージを明確に、いち早く伝えることだ。多くの会社が、表面上のスクリーン、あるいは表紙であるホームページだけに気を取られて、そのことを忘れている。
インターネットでもっとも失敗しがちなことは、初期の段階からビジネスを主体にしてウェブに関わっていないことだ。言い換えれば、ビジネスを最初に考えないで、インターネットを始めて、後からビジネスを持ち出すことが、もっとも危険なことなのだ。
トレンドに乗っかって、ただインターネットをやるというのは、愚の骨頂だ。それは単なる浪費以外の何ものでもなく、そうしたウェブサイトを時間をかけて一度開いた人たちは、二度とそこを訪ねない。
だから、あなたはまずじっくりと、まず机の上で図面を引くようにして、自らのビジネスを通してビジネスプランを練っていく必要がある。
これは大企業でも同じこと。インターネットの場合、利用者は極めて時間と情報の質にこだわる人が多い。したがって、会社の歴史や社長の言葉など、実際のビジネス情報などと関係のないメッセージがホームページの最初の段階からくどくどと書かれていたら、それだけで利用者はそのウェブサイトを閉じてしまう。
実際にサイトをいかにデザインするかで、その会社のビジネスが伸びたり、また評判が落ちたりするのである。
インターネットビジネスについてのご質問がありましたら、 私どもがお答えいたします。