また、テレビのコマーシャルを見てみると、綺麗な絵を載せているがさほど購買意欲をそそられないものもあれば、さして美しいビジュアルではないが、クーポンを配るなどして、顧客の購買力をそそるものがある。 インターネットのサイトも同じことで、そのサイトがどれだけ人を惹きつけることができ、また多くの反応が得られ、顧客の購買力をそそることができるかということを考える場合、技術面だけでなく、顧客の心理的効果なども考えてデザインを進めていく必要がある。 多くのウェブのデザイン会社が、ただデザインをして、情報を載せているだけで、その後どんな反応、結果があったか、どんなメリットがあったかなどを気にしていない。注意深くスクリーンをデザインして、情報をどのように整理すれば、人々を惹きつけるスクリーンになるかを計算して、デザインを手掛けているところは意外と少ないようだ。 このことについては、次の章を詳しく読んでいただきたい。 ただ、ここで強調しておきたいことは、インターネットでのPR方法は、通常の新聞広告やテレビでのコマーシャルなどとは根本的に発想が違うということだ。 テレビでのコマーシャルなどの場合は、短い時間でいかに顧客に強い印象を与え、購買意欲をそそるようにするかという目的にしたがって構成される。 もちろん、新聞などの広告スペースも同じことで、限られたスペースをいかに有効的に活用するかが広告の成功不成功の決め手となる。 しかし、ウェブの場合はそうではない。第一、ページはいくらでも増やすことができるし、ユーザーは興味のないページは飛ばして読むことができるのである。 つまり、ウェブでのPRでは、ユーザーをいかに飽きさせないで、自らのウェブの中を泳いでもらうかということを常に考えておく必要がある。 それには、できるだけ詳しい情報をうまく整理して載せることだ。 たとえば、「これがわれわれの新製品です。どうですか、美しいでしょう」といって、単にその製品を強調しても誰も興味を持ってくれない。それぞれのページで、その製品の特徴をできるだけ細かく記載するようにしたいものだ。 あなたが無農薬野菜を販売しているとしたならば、ホームーページであなたのビジネスを紹介した後、それぞれのページを1)野菜の栽培方法、2)栄養価、3)その素材を使ったおいしい料理、4)流通経路と購買の方法、5)保存方法などといった具合に分け、ウェブを訪れた人がそれを読んで楽しめるように構成することも大切だ。 当然のことながら、ホームページはそうした情報へ顧客がたどり着くための目次の役割も果たさなければならないことはいうまでもない。 もちろん、顧客がよし、それならばこの野菜を注文しようと思ったときに対応できるように、それぞれのページに「オーダー」という窓を設け、そこをクリックするとあなたへの連絡方法とオーダーの方法を説明したページにすぐに飛んでいけるようにすることも、効果的なページ作りの秘訣となる。 インターネットでのPRは、知的な情報をいかにユーザーに伝達し、ユーザーがあなたのホームページからどれだけ広い知識を得られるか、そして好奇心を満足させ、さらに深くユーザーの好奇心を刺激し、それがビジネスに結びつくようにしていくかが、その基本となる。
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